植物マグマ関連品であるBIEヘアガード(下記写真の商品)の愛用者から、
「白髪だったのに、髪の毛が黒くなってきた。」
と感想を頂くことがあります。
「白髪を黒くしたい。」というニーズは私が思っていたより市場には存在するようで、
数々のメーカーがリリースしている白髪染めが、
これほど売れている理由をようやく理解できた気がします。
白髪を黒く染めるのは、大きく分けて下記の①か②があると思います。
①ヘアカラーで無理やり染める(即効性あり)
②毛根の状態を改善することにより染める(長期的に改善を目指す)
ちなみに冒頭で取り上げたBIEヘアガードで目指す領域は上記②です。
白髪染めには、1剤 (酸化染料、アルカリ剤) と、2剤 (酸化剤)があります。
1剤 (酸化染料、アルカリ剤) と、
2剤 (酸化剤)を混ぜ合わせることで化学反応を発生させ白髪を染めます。
1剤に含まれるアルカリ剤は、髪の毛のキューティクルを分解して開かせます。
(キューティクル→髪の毛の内部の水分が蒸発しないように、髪の毛の表面を保護する役割をしています。
これが髪の毛を覆っていると、髪の毛に染料が入らない。)
よってキューティクルを分解して1回開かせてから、染料を浸透しやすくします。
1剤に2剤の酸化剤が混ぜ合わさると、酵素が発生します。
酵素が髪に浸透すると、染料を落ち着かせて色を定着させる役割をしてくれます。
纏めると、
①アルカリ剤でキューティクルを開き、
②酸化染料で色を入れ、
③酸化剤で定着させる、
というのが簡単な白髪染めのメカニズムです。
ただ上記薬剤類は、とても刺激が強いため、髪や地肌を傷めます。
(キューティクルを分解したり、色を髪に入れられるのですから、
髪や地肌に優しいはずがありません。でもこれがまかり通っています。)
また、開いてしまったキューティクルは、元に戻るまでに時間がかかります。
(髪の内部の水分が蒸発してしまいます。
だから白髪染めを使い続けていると、髪がパサつくようになってしまいます。)
上記の通り、ヘアカラーは確かに髪は黒くできます。
しかし長期的には脱毛を促進する可能性が大きく、
使用すればするほど頭皮を傷めるので、どう考えてもお勧めしません。
メディアによるイメージ操作により、下記のイメージが市場には溢れているかと思います。
「白髪→老けて見えるので毛染めが必要。」
個人的には、
白髪は別に恥ずべきことではないので、
そのままにしておいても問題ないかと思っています。
世界的音楽家の坂本龍一氏も白髪ですが、
30歳である私が見てもかっこいいので、
白髪は普通に隠さなくていいかと思います。
変に染めると実年齢と髪色のミスマッチが生じ、
不自然に見えるので、余計に気になります。
永田 創平